どんな時代でも生き残れる不動産投資家になるための極意とは何か? 不動産投資で利益をあげ続けるためには、基本となる知識やノウハウを学ぶ必要があります。ハーバード大学デザイン大学院で最先端の知識を学び、それに自身の体験から得たノウハウをミックスして体系化した『ハーバード式不動産投資術』(上田真路著、ダイヤモンド社)が2月17日に発売されました。本連載では、世界のどこでも通用する、普遍的で再現性のあるナレッジである不動産投資術について、同書の中から抜粋してそのエッセンスをわかりやすくお届けします。良い不動産をデザインするとは、どういうことか? 驚異のリターンを実現するファイナンスの極意とは? 不動産投資のリスクをどうコントロールしたらいいのか? などについて、実際の事例(ケース・スタディ)を踏まえてそのメカニズムを解き明かしていきます。不動産投資を始めたいと思っている人、すでに始めている人、さらに上を目指したい人、必読です。
Why Harvard?(なぜ、ハーバードなのか?)
いきなりの質問になるが、あなたは不動産投資家として、あるいはこれから不動産投資を始めるにあたり、何かテーマを持っているだろうか?
ハーバードの入学試験をパスするために最も重きを置かれるのがエッセイなのだが、このエッセイで答えなくてはいけない、シンプルだが核心を突く問い、それが「Why Harvard?(なぜ、ハーバードなのか?)」だ。
この問いに答えるためには、何のしがらみもない子供の頃の夢を思い出してみたり、挫折やターニングポイントとなったライフ・イベントを振り返ってみたりする必要がある。
自分の人生を振り返りながら、それでもハーバードに自分が行くべき理由を探り当て、さらに卒業後にハーバードでの学びを活かして、その先に何を実現し、世界をどう変えたいのか? という自分自身の人生のテーマを深く掘り下げてゆくのだ。
ここで皆さんにも少し考えてもらいたいのが、なぜ不動産投資をするのかだ。
・経済的な自由を得たいから?
・経済的な自由を得て、その先で何を実現したいだろうか?
・勤め人を辞めて社会貢献に携わりたいだろうか?
・子供と一緒に悠々自適に時間の制約なく過ごしたい?
・子供の頃に夢中になった事をもう一度大人になって実現してみたい?
・世界中を旅したり、留学をしてみたい?
・インテリアが好きだからその才能を発揮して、入居者が喜んでくれる顔をみたい?
・シェアハウスを運営して多様な居住者とワイワイガヤガヤ過ごしてみたい?
様々な答えが浮かぶと思う。僕の場合の答えは、現時点ではこうなっている。