不動産投資を通じて建物を変え、ひとを変え、
そして街を変えたい!

 僕が建築設計を始めたきっかけは地元高知の叔父が建築家だったことだ。叔父が我が家を設計してくれた時、打ち合わせに持ってくる建築模型がかっこよくて、その模型を見様見真似で工作して再現したりもしていた。

 何より叔父が設計してくれた家に思春期のころから高校卒業まで住む中で、家族の関係が建築マジックにかけられたかのようにポジティブに変わっていったのが不思議だった。

 今でも家族内でいろんな話題を共有し、お互いの結婚相手や友人を招いてはホームパーティをしている。目に見えるデザインを超えた、一種の人のつながりをデザインしているのだと思った。僕の家族の例のように、建物は住んでいる人の人生を変えることだってある。そんな力が建物にはあることを実体験として知ったのだ。

 しかし、いざ大学生として上京し、街に出てみればどうだろう? 御多分に漏れずにワンルームマンションに住むことになったが、何か違うなと感じる。

 社会人になって設計士として仕事をするが、事業主や不動産オーナーからの注文に応えるだけでは、どうも床面積の最大化とコスト圧縮という条件からは逃れられない。その背景で働いている不動産のメカニズムがいかに強力で支配的なものかということを嫌というほど思い知らされた。

 ならばと思いついたのが、自身が大家となり、自分が理想とするような物件を創ってみようということだった。つまり不動産投資のメカニズムを活用して自分なりの建築や街を創り、住む人の人生に少しでもプラスの影響を与えたいということだ。

上田真路(うえた・まさみち)
建築家・不動産投資家
KUROFUNE Design Holdings Inc. 代表取締役CEO
ハーバード大学デザイン大学院で不動産投資と建築デザインを学び、投資理論とデザインの力を融合させたユニークな不動産投資を行う。
鹿島建設入社4年目に不動産投資を開始。数々の不動産投資セミナーに足を運び、不動産関連書籍を数十冊読破。そんな中で出会ったメガ大家集団をメンターに持ち、指導を仰ぎながら不動産投資をスタートする。最初に行った東京・神楽坂での新築マンション開発では超狭小地に苦労し、辛酸を舐めつつも独自の不動産投資スタイルを確立する。現在5棟の超優良物件を保有。保有物件の中では投資額が4年間のうちに26倍になったものもある。
1982年高知県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科、同大学院卒業後に鹿島建設入社。
大学院卒業時にリゾートホテル開発プロジェクトにより早稲田大学小野梓芸術賞を受賞。
同社では国内外で建築設計や大規模な都市開発業務に従事。鹿島建設社長賞、グッドデザイン賞、SDレビュー賞などを受賞。2016年、ハーバード大学デザイン大学院(GSD)へフルブライト留学。2018年、GSD不動産デザイン学科を卒業、外資系不動産ファンドでの投資業務を経験した後、KUROFUNE Design Holdings Inc.(デザイン事務所兼不動産ファンド会社)を創業し独立。現在はハーバード学生寮生活で得た原体験をもとに、住まいと学びを融合させた国際学生寮「U Share」を開発運営する。また、慶應義塾大学SFC特任講師、早稲田大学特任講師として「不動産デザイン」について教えている。