「リアクション上手」な人ほど
オンライン面接で不利?

 オンライン面接で失われるもうひとつのもの。それは、間である。もう少し的確に言えば、“間の短さによってアピールできる頭の回転の速さ”だ。

 現状、オンライン会話では微妙な時差が発生する。多くの人が、Zoom上で同時にしゃべり出してしまうという経験をしたことがあるのではないだろうか。そのため、丁々発止(ちょうちょうはっし)のやり取りがしづらくなる。どうしても、ひとつの質問に対してきちんと答え、一段落したところで次の質問がされる……という落ち着いたやり取りが続くことになる。

 つまり、双方向的なトークというより、互いに一方的なスピーチの繰り返しになりやすいのだ。オンラインでは、会話の途中で言葉を挟み込んだり、相手の言葉に対してすぐにツッコミを入れたりという行為がしづらくなる。

 通常の対面の場では、仮に同じことを頭の中で考えられたとしても、それを少しでも早く言葉にした人が、“頭の回転の速い人”になる。その速さと内容がうまくハマれば、お笑い芸人のようなコミュニケーション強者であることがアピールできる。

 オンラインでは、その強者と凡人の差がわかりづらくなるのである。例えば、質問や相づちなど、先輩にポンポンとリアクションすることでかわいがられるタイプの人には不利な様式と言えるだろう。逆に、少し間が空くことが不自然ではないため、少し考えて言葉を選ぶタイプの人には有利に働く状況といえる。