写真:池田 純,斉藤清人

プロバスケットボールチーム「さいたまブロンコス」と文化放送との間でコラボーレーションパートナー契約が結ばれた。開幕から黒星街道を突き進むB3チームと東京のラジオ放送局がパートナーシップを結ぶに至った背景には何があったのか。そして、両者が手を組むことで何が生み出されるのか。異例の提携がもたらす未来をトップの2人、文化放送社長の斉藤清人氏とさいたまブロンコス・オーナー兼取締役の池田純氏が語る。

ラジオ局とプロバスケットボールチームを結び付けたもの

──2020年3月に池田さんがさいたまブロンコスの経営権を取得して以来、急ピッチで改革を進められていますが、ラジオ放送局である文化放送とコラボレーションパートナー契約を結ぶことになった経緯を教えてください。

池田 16年に横浜DeNAベイスターズの社長を退任してすぐ、文化放送さんから声を掛けていただき、ラジオ番組に週1回、レギュラーコメンテーターとして出演させていただきました。私個人として文化放送さんとのお付き合いが始まったのはそこからです。その後、さいたまブロンコスの経営権を取得したわけですが、チームの拠点の一つである所沢でさまざまな人と話をする中で、プロ野球中継「ライオンズナイター」を放送されていることもあって、文化放送さんのリスナーが多いことに気付きました。そこで、埼玉で一緒に何かビジネスを展開できないかと相談したのがきっかけです。

──文化放送としては、どのようにお考えでしたか。