日々更新されている感染者数には、当然日本人以外も含まれている。ワクチンを日本国籍者に限定しても、ワクチンを接種できない人がいる限り新規感染者は減らない。病床数逼迫の解決にもならない。

 ワクチンの費用の請求先については議論があるとは思うが、今回、外国人にも門戸を開いたイスラエル政府には個人的には大変感謝をしている。

 もっとも、仮に外国人に対する接種の方針が固まったとしても課題は多い。

 例えば、言語の問題も非常に大きなものとなるだろう。イスラエルでは人口のほとんどが英語を話すことができる。そのため、問診も全て英語で完了し、何ら不安を感じることなく接種を終えることができた。

ロックダウン明けでもとに戻るエルサレム市内の様子ロックダウン明けでもとに戻るエルサレム市内の様子 Photo by Y.T.

 しかし、日本、特に東京以外の地方都市でこのような体制は構築できるだろうか。英語を話せない外国人に対してどのように情報を周知し、接種を実現するのか。課題は大きい。

 今回、世界最速のスピードでワクチン接種が進むイスラエルで暮らし、自らもその当事者になることによってこの国のワクチン接種制度に触れることとなった。

 これから本格的に接種が始まる日本はどのような足跡をたどっていくのか。日本政府の意思決定者各位には、ぜひ「イスラエルの先進事例」を参考にして、考慮していただきたいと実感した。