写真:欧州中央銀行(ECB)
Photo:Thomas Lohnes/gettyimages

 欧州では何年も前からマイナス金利が続いていた。しかし、新型コロナウイルス禍で預金が急増し、銀行はとうとう預金者に本格的にそれを転嫁し始めている。

 ドイツの銀行最大手であるドイツ銀行とコメルツ銀行は昨年から、新規顧客に多額を預ける場合は年0.5%の金利を支払うよう求めている。両行は、欧州中央銀行(ECB)が課すマイナス金利に対処できなくなったためと説明している。銀行は顧客の預金が増えれば増えるほど、ECBに多くの準備金を預け入れなければならない。

 これが異例の動機を生んでいる。通常は安価な資金調達手段として預金を必要としている銀行が、顧客に対して実質的に出ていけと告げているのだ。銀行は、顧客が預金を別の銀行に移行するのを手助けする新しいオンラインツールさえ提供している。