ホワイトハウスの高官は2日、米政府による制裁プログラムのレビューを続けているバイデン政権について、その作業が完了するまで数カ月かかるとの見通しを示した。カギを握る人事が上院の承認待ちとなっていることが背景にあるという。米国家安全保障会議(NSC)で国際経済と競争力を担当するシニアディレクターのピーター・ハレル氏は、制裁プログラムのレビューがバイデン政権の政策の基礎となると述べた。マネーロンダリング(資金洗浄)に関するバーチャル会議に出席した同氏はレビューについて、ジャネット・イエレン財務長官が求めたものだと述べ、米政府による制裁がその目的を達成しているかどうか、また、食料・医薬品やその他の人道上不可欠な物資の供給を停滞させるなど、意図しない結果を招いていないかを検証するものだとした。