年内に外国旅行を計画している人々の多くは、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けたか、検査で陰性となったことを証明しなければならなくなりそうだ。欧州連合(EU)と中国はともに、「ワクチン・パスポート」計画を進める考えを表明している。中国外務省によると、同国は個人のワクチン接種状況もしくは直近の検査結果を示す証明書の発行を検討している。同様に、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は今月、ワクチン接種の有無を明記するか、未接種の場合には検査結果の詳細を記したEU市民向け「デジタル・グリーン・パス」を提案する予定だ。EU首脳は、プログラム立ち上げに3カ月掛かると予想している。ウルズラ・フォンデアライエン欧州委員長は「(EU市民が)徐々にEUや域外で安全に移動できるようにすることが目的だ」と説明している。
ワクチン接種証明に導入の機運、欧州や中国が意欲
デジタル式「ワクチン・パスポート」導入目前、米は様子見か
有料会員限定
あなたにおすすめ