今年の秋ドラマ、
対象とする女性像は…
今年1月から3月にかけてフジテレビ系列で放送されたテレビドラマ「最後から二番目の恋」のスペシャルが11月2日に放送されます。
このドラマは、小泉今日子演じる45歳の独身女性・吉野千明と、やはり独身の50歳男性・長倉和平(中井貴一)の恋愛模様を描いたストーリーで、小泉今日子に「第49回ギャラクシー賞『テレビ部門』個人賞」等をもたらし、番組も「放送文化基金賞」の「テレビドラマ番組賞」を受賞するなど高い評価を得ました。
アラフォーからアラフィフに向かう独身女性のリアルな心情を描いたこのドラマの影響で、舞台となった鎌倉に全国から多くの独身女性が殺到するなど、大人の独身女性を中心に視聴者から熱烈な支持を獲得し、ファンの続編を望む声に応える形でスペシャルドラマの放送が決定したそうです。
また、10月11日にスタートした菅野美穂(35)と天海祐希(45)がダブル主演するフジテレビ系連続ドラマ「結婚しない」の初回平均視聴率が13.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、まずまずの滑り出しを見せました。
30代、40代の結婚しない女性たちが、仕事・恋愛・友情にもがく姿をリアルに描くこのドラマ、実家暮らし、彼氏いない歴5年、旅行代理店の契約社員という“結婚できない女”千春(34歳)を菅野が、そして、造園プランナーとして1人で生きる“結婚しない女”春子(44歳)を天海が、それぞれ演じています。
両作品とも、「大人の独身女性」にスポットを当てたものであるのが特徴です。
「アラフォー女性」自体は、これまでもクローズアップされてきましたが、今なぜ「アラフォー“独身”女性」が注目されるのでしょうか。
2010年度の国勢調査によると、女性の35~39歳の独身率(未婚、離別、死別の合算値)は約30%、40~45歳の独身率(同)は約26%とアラフォー女性の3人に1人、ないしは4人に1人が独身であるという結果が出ています。都市部だけを見れば、この割合はさらに高くなるものと思われます。こうした数字を見れば、「なるほど」となる部分もあるでしょうか。