モバイル決済サービスの米スクエアは時代の流れをつかむ方法を心得ているが、投資家はしっかりと数字に注意しておく必要がある。スクエアは今週、ユタ州の事業者向け銀行業務を正式に開始した。その後、ミュージシャンのジェイ・Z氏が所有する音楽配信サービス「タイダル」の過半数株式を約3億ドル(約320億円)で取得する契約を結んだことを明らかにした。ジェイ・Zもスクエアの取締役メンバーになるという。どちらの動きも、予想PER(株価収益率)が既に170倍となっている企業に対する投資家の興奮がまだ冷めていないことをうまく利用している。この倍率には、若い顧客向けの、アクセスしやすく格好の良い選択肢として、大手銀行と真っ向勝負できる潜在力が織り込まれている。決済アプリ「キャッシュ・アップ」は既にラップミュージックのファンを獲得し、関連アパレルラインを展開している。
スクエアのタイダル株取得、業績への貢献は期待薄
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