1月6日に起きた米連邦議会議事堂の占拠事件を巡り、ドナルド・トランプ大統領(当時)が指名した国務省の政治任用官が警官への暴力行為などで逮捕された。5日公表された訴状で明らかになった。死傷者が出た議事堂占拠事件に参加したとして罪に問われる、初めてのトランプ政権関係者になりそうだ。2日付の宣誓供述書によると、フェデリコ・クライン容疑者は国務省の中堅レベルの任用官で、最高機密情報の取り扱い許可を得ていた。この供述書は容疑者が逮捕された4日に公開された。連邦選挙委員会の記録によると、クライン被告は2016年の大統領選でトランプ陣営に参加していた。供述書によると、1月6日にトランプ氏の支持者などが議事堂に押し寄せ、午後3時ごろに議事堂のドアを開こうとした。首都ワシントンの警官がクライン容疑者らに後ろに下がるよう伝えると、クライン容疑者は「警官から奪ったとみられるライオットシールド(暴徒鎮圧用の盾)を荒々しく押し付けた」後、「警官がドアを閉じられないように、ライオットシールドを議事堂に続くドアに挟んだ」という。
トランプ氏指名の元国務省任用官を逮捕 議事堂占拠事件で
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