オルタナティブ教育についてどう思うか
親たちの声

 筆者が複数の子どもがいる親に「オルタナティブ教育への所感」について聞いてみたところ、一定数の人がオルタナティブ教育という単語を知らないようだった。
 
 オルタナティブ教育を知っている上で「わが子に受けさせない」とした親の、その決断の理由には「学費の問題」や「よくわからないから不安」などが主に挙げられた。中にはもう少し具体的な理由も聞かれた。
 
「子どもには幸せになってほしいと思うが、成功が必ずしも幸せにつながるわけではない。自分は野心家ではなく今の生活に満足しているので、子どもも従来の学校教育で十分だと思う」(41歳男性)
 
「オルタナティブ教育を受けた人は日本だとどうしたって少数派になるので、そのせいで子どもに苦労を負わせることになるのではないか」(40歳女性)
 
 自分は子どもに受けさせたいが、家族の同意が得られないという人もいた。
 
「夫は金銭的な部分で『現実的でない』とあまり乗り気ではない。ただ、私がパートに入るなりして収入を増やす方向なら、夫の反応は煮え切らなかったが押し切れそうな感触はあった。
 
 問題は私の両親で、2人ともオルタナティブ教育に懐疑的。『普通の環境でのびのび育てればいいじゃないか』と言うので『オルタナティブ教育の方がよほどのびのびしている』と詳しく説明すると、『カルト的で気に入らない』と感情論で、らちが明かない。
 
 両親には育児でサポートを受けていることもあって関係を悪化させたくなく、反対する両親を押し切ってまでするモチベーションは私にはない」(34歳女性)
 
 その後、この女性はオルタナティブ教育が受けられる学校に子どもを通わせることは諦め、関連の参考書をひもときながら自宅で挑戦することにしたそうである。