A1はアウディのエントリーモデル。魅力はスタイリッシュな造形。1L直3ターボ(95ps)と1.5L直4ターボ(150ps)の2シリーズ構成。販売の主力は1L車だ。
コンパクトで実用的なアウディ
ユーザーにとって魅力的な設定
A1は、アウディの豊富なラインアップのエントリーモデル。1stモデルのデビューは2010年。現行2ndモデルは、2019年末に日本デビューした。試乗車は25TFSIの標準仕様。1L・3気筒エンジン(95ps/175Nm)搭載車だ。
A1は1Lの25TFSIと、1.5L(150ps/250Nm)の35TFSIの2シリーズ。このうち25TFSIは標準/アドバンスト/Sラインという3グレードが用意された販売主力車。スタート価格は300万円を切る。コンパクトで実用的なアウディがほしいというユーザーにとって、魅力的な設定だ。
1Lの25TFSIが発する95psという最高出力と175Nmの最大トルク値は、35TFSI用の150ps/250Nmと比べると大きく見劣りする。従来の価値観では、「アウディに1Lのエンジンなんて……」という意見もあるだろう。
しかし走りは高水準。パワーユニットはターボ付きの直噴。いざスタートを切ると、心配が杞憂だったことを実感する。低回転域からの豊かなトルクはなかなかのレベル。3気筒ながら振動やノイズ面で、ウイークポイントはほとんどない。