3位は、大阪府に本社を持つウイルテック(312.5万円、平均年齢38.2歳)となった。メーカーを顧客として製造業の仕事を請け負ったり、人材を現場に派遣したりする事業を手掛けている。上位企業の中でも単体従業員数が3147人(20年3月末時点)と多いのが特徴だ。

 なお、トップ10の中で最も単体従業員数が多かったのは、6位のアウトソーシング(337.0万円、平均年齢39.8歳)で、9864人(19年12月末時点)だった。同社も顧客であるメーカーに対して人材派遣を行っている。

 ちなみに、アウトソーシングの19年12月期の有価証券報告書によれば、9864人のうち、顧客メーカーにおける現場作業従事者に当たる外勤社員が9135人となっている。3位のウイルテックも同様に、製造請負や派遣に従事する人材(同社ではマニュファクチャリングサポート事業と分類している)が多く、先述の3147人のうち3103人がこのセグメントに属している。

 アウトソーシングの有価証券報告書では営業・事務作業の従事者や管理職などを指す内勤社員と前出の外勤社員の平均年収がそれぞれ載っている。それによると、内勤社員は469.7万円、外勤社員は326.4万円だ。つまり、従業員数の大半を占める外勤社員の平均年収が相対的に低い結果、会社全体としての平均年収を押し下げているという事情がある。似たようなデータの「クセ」が当てはまる企業が、ほかにもあることを押さえておきたい。

 また、ここでトップ10にランクインした企業を俯瞰(ふかん)してみると、10社中5社がサービス業であることが分かる。

 2位のHANATOURJAPAN、3位のウイルテック、6位のアウトソーシングのほかは、4位に人材派遣事業などを行うピーエイ(330.5万円、平均年齢37.9歳)、9位に福祉事業を手掛けるAHCグループ(342.3万円、平均年齢38.0歳)といった面々だった。

 ランキング完全版では、11位以下の計500社を掲載しているほか、平均年収が400万円未満の88社を業種別に分析した。ぜひチェックしてほしい。

(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

【訂正】
記事初出時、ランキングの4位に「日本PCサービス」を記載していましたが削除しました。
同社が19年8月期の有価証券報告書の訂正報告書で平均年間給与を322.5万円から366.3万円に訂正していましたが、これが反映されていなかったためです。
これに伴って同社をランキングから削除し、本文、図版を修正しました。
(2021年3月15日15:58 ダイヤモンド編集部)

>>年収が低い企業ランキング2020最新版【従業員の平均年齢30代・全500社完全版】を読む