米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は14日、新型コロナウイルス対策に伴う制限をあまりに早く緩和すれば欧州と同じように感染者数が再び急増する可能性があると警告した。またドナルド・トランプ前大統領に対して支持者らにワクチン接種を推奨するよう求めた。米TV番組「FOXニュース・サンデー」に出演した同氏は、ワクチン接種のペースが改善しており、国内の新規感染者数も横ばいになっていると発言。その上で、欧州ではうまくいっていると考えて制限を緩和したものの、現在は感染者が増えていると指摘した。米国ではテキサス州など一部の州で、制限なしで経済活動の再開が認められ始め、保健当局の助言に反してマスク着用義務化も取り下げられている。ファウチ氏はテキサス州の判断は「リスクがあり、危険かもしれない」とした。
ファウチ氏、コロナ対策緩和に警告 欧州の感染増を指摘
有料会員限定
あなたにおすすめ