就職先として人気が高いコンサルティング会社だが、一般の人々が思い描くコンサルタントとは、経営改善のために経営者らの相談に乗るというイメージが強いかもしれない。しかし、実態はITが大きな収益の柱となっている。「コンサルがITの仕事を行う」という点において、コンサルを志望する学生やコンサルを活用しようとする顧客企業の方々は、改めて考えてみる必要があると思う。(リポタ株式会社代表取締役、経営コンサルタント 中野豊明)
学生の就職先として人気が高い
アクセンチュアと野村総研
就職先として人気が高いコンサルティング会社だが、2020年卒の結果を見ると総合コンサル大手のアクセンチュアの採用大学は1位が慶應義塾大学、2位は早稲田大学、3位が東京大学だったようだ。
また、国内大手の野村総合研究所のランキングは、1位早稲田大学、2位慶応義塾大学、3位東京大学で、順位は異なるものの大学の顔ぶれはアクセンチュアと同じであった(参考記事『アクセンチュアと野村総研、コンサル2社の「採用大学」ランキング2020!【全10位・完全版】』)。
奇しくも、同様の大学からの採用数が多い2社だが、外資系か否か、また社風やカルチャー、互いの強み領域などを超えたところに2社の違いはあるのだろうか。