パルコとマルイ「前年実績割れ」が1年超継続、2月度も取扱高19~24%減Photo:PIXTA

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、1月度&2月度のファッションビル編だ。

パルコ、マルイ…2021年も苦戦が続く

 ファッションビルの主要2社が発表した2021年1〜2月度の月次業績データは、以下の結果となった。

○パルコ(J.フロント リテイリング)のテナント既存店取扱高
1月度:前年同月比66.4%(33.6%減)
2月度:同76.2%(23.8%減)

○マルイ(丸井グループ)の小売取扱高
1月度:前年同月比66.7%(33.3%減)
2月度:同80.9%(19.1%減)

 どちらも1月度に比べて2月度の業績は改善しているものの、厳しい状況が続いている。