「部下にもっと信頼されたい」「チームの成果をきちんと評価してもらいたい」――そう考えるリーダーは多い。しかし、そのために成果をアピールしているつもりが、部下からは「また自慢話だ」と受け取られてしまうことも少なくない。その違いは、話の内容ではなく、「誰のために話しているのか」にある。では、部下の信頼を失わずに成果を伝えるには、リーダーはどのような姿勢を意識すればよいのだろうか。話題の書『リーダーのふるまい大全』の著者・本田淳也氏が、そのポイントを解説する。
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アピールは必要、でも自慢になっていないか
リーダーには、アピールが必要な場面があります。
チームの成果を上に伝える。
部下の頑張りを評価してもらう。
自分たちの取り組みを社内に知ってもらう。
こうしたアピールは、チームのために欠かせません。
でも、アピールのつもりが「自慢」になっている上司がいます。
そして、部下はその違いを敏感に察知しています。
違いは、誰のための話か
アピールと自慢の違いは何か。
それは、「誰のための話か」です。
アピールは、チームや部下のための話です。
「このチームはこんな成果を出した」「この部下はこんなに頑張った」
――そう伝えることで、チーム全体が評価されます。
一方、自慢は自分のための話です。
「俺がこうやって成功させた」「自分の判断でここまで来た」――主語が「俺」「自分」になった瞬間、それは自慢に変わります。
部下は、敏感に見抜いている
たとえば、会議でこんな発言をする上司がいます。
「このプロジェクト、俺が通した。最初は誰も賛成しなかったけど、粘り強く説得して」
本人はアピールのつもりかもしれません。
でも、部下からすれば「また自分の手柄話か」と感じます。
一方、こう言う上司もいます。
「このプロジェクト、チームのみんなが本当によく動いてくれた。特に○○さんの提案が大きかったです」
同じ成果を語っていても、こちらはアピールです。チームや部下にスポットライトが当たっているからです。
敏感になるべきは、リーダー自身
部下は、アピールと自慢の違いを見抜いています。
主語が「俺」「自分」になっていないか。チームや部下のための話になっているか。
その違いに敏感になることが、リーダーには求められます。
アピールは必要です。
でも、自慢になった瞬間、部下の信頼は離れていきます。
(本稿は、『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』の発売を記念したオリジナル記事です)








