英金融会社グリーンシル・キャピタルの創業者レックス・グリーンシル氏は、巨大銀行にとって同社は邪魔な存在であろうとよく口にしていた。だが、金融分野の新興企業だった同社は今月経営破綻するまで、事業拡大のためにウォール街の枠組みに依存していた。ウォール街でグリーンシルと最も緊密な関係にあった企業は、クレディ・スイス・グループだった。クレディ・スイスは、100億ドル(約1兆0900億円)規模の投資ファンドを通じて、グリーンシルに資金を供給していた。しかし、シティグループ、モルガン・スタンレー、アーンスト・アンド・ヤング(EY)、ムーディーズ・インベスターズ・サービスといったウォール街の他の強力なプレーヤーの一群も、グリーンシルの台頭に重要な役割を果たしていた。
グリーンシルのウォール街依存と破綻、その顛末
シティグループは再三の社内警告にもかかわらず取引を拡大
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