なぜか使っている人があまりいない重要キー!
[Esc]・[無変換]・[変換]で仕事が一気にスムーズになる!【動画解説付き】
[変換]キーは再変換したいときに便利!
・[変換]キー
続いて[変換]キーです。かなを入力して漢字に変換する際には[スペース]キーを使うのが一般的ですが、[変換]キーを押して変換することもできます。
[スペース]キーと[変換]キーの違いは、[変換]キーが再変換にも使えることです。
たとえば、「おおもりさん」と入力して「大森さん」と変換したかったとします。ところが、変換を確定したあとに「大盛さん」になっていたことに気がつきました。
こんなときに、たいていの人は、[BackSpace]キーを押して「大盛さん」を削除してから、再度、「おおもりさん」と入力して「大森さん」に変換するでしょう。
しかし、[変換]キーを使えばもっと簡単に「大盛」を「大森」に再変換できるのです。「大盛」を「大森」に直すには、「大盛」を選択して[変換]キーを押します。
そうすると変換候補が表示されるので、矢印キーで「大森」を選んで[Enter]キーを押せば、「大森さん」に修正できます。
入力済みの文字を削除したり、再入力する手間が省けるので修正時間を大幅に短縮できます。
範囲選択のキーも覚えておきましょう。これは両手を使うキーですが、文字入力中は両手がキーボードの上にあるので、この状態でも使うべきキーとしてここで説明します。
範囲を選択するには、[Shift]キーを押しながら矢印キーを押します。カーソル位置を起点として[Shift]+[→]なら右方向へ選択でき、[Shift]+[←]なら左方向への選択になります。
[Shift]+[→]キーを押して文字を選択しすぎたら、[Shift]+[←]を押して選択を戻すといった使い方もできます。
ワードなどで範囲を選択しすぎたときに、改行マークのみを選択範囲から除きたい場合にも便利な方法です。
そして、[Shift]+[↑]を押すと、ワードやパワーポイントでは、カーソル位置を起点として上方向に文字を選択でき、[Shift]+[↓]なら下方向の文字選択になります。エクセルではセル単位で選択が可能です。
以上になります。ぜひ、本動画を皆さんの仕事に役立ててみてください。
★著者インタビュー「だから、この本。」★
第1回 オフィスワーカー全員が「脱マウス」すれば、日本の生産性は急上昇する
第2回 なぜ、よく使うショートカットキーは“キーボードの左側”に集約されているのか?
第3回 エクセルで発覚! 仕事が「できる人」と「できない人」を隔てる決定的な差とは?
第4回 “Ctrl”や“Shift”ってそういう意味だったのか! 話題の「ショートカットキー記憶術」が抜群に役に立つ理由
著者からのメッセージ
『脱マウス最速仕事術』の著者、森新です。
「脱マウスの技術」の必要性を顕在化させ、日本全体の業務生産性の向上に少しでも貢献することができたらと願いながら、本書を執筆しました。
本書は、単なるショートカットキーのまとめ本・単純暗記の推奨本ではありません。
まとめであれば、インターネットの検索で十分です。本書は、「脱マウス」までのステップを体系化し、その最短経路をまとめた日本初の書籍です。
私は、ホワイトカラーの働き方改革は「指の動き方改革」があってこそだと考えています。
この「指の動き方改革」に、最大の恩恵をもたらす「脱マウス」に到達するためのノウハウを数年間、独自に研究し、さまざまな企業や個人にレクチャーしてきました。
その中で「脱マウス」をすぐに挫折してしまう人と、一定レベルまで成功している人の分岐点を突き止めました。
それは、キーボードのキー自体への理解です。
暗記しているショートカットキーの数が分岐点だと思っている人も多いのではないでしょうか。実は、私自身も社会人になった当初は、ショートカットキーの丸暗記型&つめこみ式学習を行った人間でした。
しかし、いま振り返ると、これは残念ながら遠回りをしていたと言わざるを得ません。
では、キーボードのキー自体への理解とは何を指すのでしょうか?
皆さんは、キーボードの中のキーの役割を一つ一つ説明できるでしょうか? いくつかのキーにはマークが印字されていますが、その意味を人に教えることができるでしょうか?
実際にそれができる人は、あまり多くはないと思います。
一方、ピアノではどうでしょうか。ピアノは初級者だとしても、キー(鍵盤)の役割は一通り説明ができるはずです。これは、ピアノでは学習のスタート時に、まず一つ一つのキー(鍵盤)から理解を進めるからです。
PCも同じだと考えてください。ショートカットキーは「キーとキーの組み合わせ」で構成されているものが大半です。その組み合わせのベースとなる一つ一つのキーの音色を理解して初めて、組み合わせである「和音=ショートカットキー」を奏でることが可能になります。
ですから、キーの一つ一つの特徴やルールを丁寧に学ぶことこそが、脱マウスに向けた必須通過点であり、分岐点になるのです。
脱マウスに成功すれば、大きくは以下の2つのメリットがあります。
① PC作業時の生産性が圧倒的に向上する(時短)
② マウスが置きづらい場所でもストレスなく作業ができる
①については、予想を超える差がでます。本書の中で例を紹介していますが、最低でも数倍、最大で24倍ものスピードの差がでるのです。これは身につけた人のみが本当に実感できる事実です。
②については、近年、PCのバッテリー性能や処理能力の向上・コンパクト化などの技術革新が相当進んでいます。それだけでなく、働き方改革の必要性がさらに高まり、テレワーク・在宅勤務などの制度などの見直しが進んでいる企業も増えてきています。現実に、いつでも・どこでも働ける世界へと進化してきています。
一方、自分自身の進化は十分と言えるのでしょうか? 10年前と同じようなPC操作方法・スキルのままでよいのでしょうか?
企業の生産性とは、社員一人一人の1秒の積み重ねで決まります。ホワイトカラーが多くの時間を割いているPC作業の1秒の使い方を、今後はもっと胸の張れる時間に変えていきましょう。脱マウスは一生モノのスキルです。
本書が皆さんの可処分時間のアップに貢献できることを祈っています。
★著者インタビュー「だから、この本。」★
第1回 オフィスワーカー全員が「脱マウス」すれば、日本の生産性は急上昇する
第2回 なぜ、よく使うショートカットキーは“キーボードの左側”に集約されているのか?
第3回 エクセルで発覚! 仕事が「できる人」と「できない人」を隔てる決定的な差とは?
第4回 “Ctrl”や“Shift”ってそういう意味だったのか! 話題の「ショートカットキー記憶術」が抜群に役に立つ理由