ここ1年、事業の閉鎖や従業員の安全を巡る懸念に見舞われ、開いたり閉じたりを繰り返した揚げ句、米国のレストランはケチャップ不足に直面している。新型コロナウイルス感染拡大でケチャップ業界は混乱に陥り、レストランはテーブル上に欠かせない調味料の確保に奔走している。店のマネジャーはノーブランド品を使い、業務用の大容量ケチャップを個別のカップに詰め替え、あるいは会員制量販店コストコで代替品を購入している。「くまなく探している」と語るのは、デンバーのスポーツバー、ブレーク・ストリート・タバーンのオーナー、クリス・フセリエ氏。今年に入り、ケチャップの在庫不足で苦労を重ねている。コロナ禍で多くの飲食店がテークアウト専門店に変わり、全国チェーンでも個人経営レストランでも、ケチャップのミニパックが調味料の主流になった。レストラン事業プラットフォームのプレートIQによると、ミニパックの価格は2020年1月以降に13%上昇。テーブル用ボトルに代わって市場シェアが急拡大した。
消えたケチャップ、コロナで小袋人気に追いつけず
パンデミックでレストランがテイクアウト専門になり、調味料の需要が高まった
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