ボブ・ディラン、スティービー・ニックス、そして今回のポール・サイモン。過去1年間にベテランシンガーたちが自身の楽曲カタログを巨額で売却している。音楽投資家にとっての課題は、より若手のアーティストをどのように評価するかということだ。音楽出版資産(楽曲に対する著作権)に対する需要が、老舗レコード会社や買収ファンド、ヘッジファンドの間で高まっている。調査会社MIDiAのデータによると、2020年の世界の楽曲カタログ取引額は46億7000万ドル(約5150億円)と、前年比で14%増加した。直近ではプライベートエクイティ投資の大手KKRがこの市場に参入し、ベルテルスマン・ミュージック・グループ(BMG)と組んで音楽資産を購入している。
音楽界のベテランアーティスト、安全な投資先に
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