新型コロナウイルスの起源解明や将来のパンデミック(世界的大流行)再発防止を巡り、科学者らは冷凍保存された血液サンプル(検体)に手掛かりを求めようとしている。こうした取り組みは世界に広がっており、米赤十字社や米疾病対策センター(CDC)などの組織は、コロナの抗体の形跡を求め、古い血液サンプルの調査に着手した。欧米など各地域の血液バンクは感染の兆候を検知するため、検査の新たなアプローチについて協議している。3月30日に公表された世界保健機関(WHO)のチームがまとめた中国・武漢市の現地調査に関する報告書では、コロナ感染が初めて確認された2019年12月以前に収集された現地の献血サンプルについて調査するよう求めている。
コロナの起源、解明のカギは古い血液検体に?
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