大半の米国民は気付いていないが、世界は日を追うごとに危険な場所になっている。現在最も危険な場所は、ロシアとウクライナの国境地帯と黒海沿岸だ。ロシア政府は、この地域の兵力を増強しており、その規模は、ジョー・バイデン氏が副大統領だった時代にロシアがウクライナのドンバス地域に軍を侵攻させた後では最大となっている。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の野望は明確ではないが、彼が黒海沿岸全域を支配しウクライナへの圧力を強めることを望んでいるとみる向きもある。ウクライナの領土をさらに侵犯する可能性もある。米海軍は、この海域に艦船2隻を派遣している。米国は12日、他の先進7カ国(G7)の外相とともに、プーチン氏にこうした行動をやめるよう求める声明を出した。「事前通告のない、これら部隊の大規模な動きは、脅迫的で不安定化させる活動だ。われわれはロシアに対し、国際的な義務に従って挑発行為をやめ、即時に緊張を緩和するよう求める」
【社説】ロシア軍集結、試されるバイデン氏とG7
プーチン氏はウクライナ付近でロシア軍を増強している
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