【ワシントン】世界の覇権国として地位確立を狙う中国は、台湾統一に向け一段と圧力を強めてくるーー。米国家情報長官室(ODNI)が13日公表した年次報告書で、米国が直面している脅威について見通しをまとめた。  中国は、今後10年間で核兵器保有数を少なくとも2倍に増やすことを目指しており、国外への軍事拠点拡張も模索し続けるという。  報告書は、中国共産党が「中国の影響力を広める一方、米国の影響力を弱め、米国と同盟国やパートナーとの間にくさびを打ち、権威主義的な中国の制度にとって有利な国際基準を打ち立てるため、政府全体での取り組みを継続するだろう」と指摘した。