コモディティに分散投資してみよう

 ここまでお話ししたように、「金などのコモディティへの投資」は、投資可能な資金全体のうち最低で14%、最大で36%です。

 この資金を、さらに分散投資します。

 例えば、金を含むコモディティへの投資額を、長期投資分の30%に決めたとしましょう。

 私なら、この30%のうちの3分の1を金や金関係の商品に投資します。

 その中で、半分を「金のETF(米ドル建て、円建て)」に投資して、残りの半分を「金鉱株」か「金現物」に使います。

 30%の中で、残りの金以外への投資については、銀、プラチナとパラジウム、仮想通貨、その他のコモディティに均等に投資していきます。

コモディティのポートフォリオ

 さて、整理してみましょう。

 各商品への投資配分を見ると、全体で30%のうち、金のETF(米ドル建て、円建て)が5%、金鉱株または金現物が5%、銀が5%、プラチナまたはパラジウムが5%、ビットコインが5%、その他のコモディティが5%です。

 これは私が考える一例ではありますが、株式市場のクラッシュなどに備えつつ、かつコモディティ分野においても多様な商品にリスク分散できるポートフォリオだと考えています。

(本原稿は『ゴールド投資──リスクを冒さずお金持ちになれる方法』からの抜粋・編集したものです)