通常は観光と明るい消費者心理に依存する業界でありながら、高級ブランドの多くは新型コロナウイルス下で驚くほどの好調ぶりを示している。注意しなければならないのは、買い物客は間もなく、他にもカネの使い道が広がるということだ。世界最大の高級ブランド企業であるフランスのLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンは13日、為替変動や買収、資産売却の影響を除いたベースで1-3月期(第1四半期)の売上高が前年同期比30%の大幅増となったと発表した。こうした増収効果を生んだのは、昨年の初めから世界で吹き荒れたコロナのパンデミック(世界的大流行)だけではない。LVMHによると、今年1-3月期の売上高はパンデミックと無縁だった2019年と比べても8%増加した。