中国は外国製の新型コロナウイルスワクチンを7月までに初めて承認する予定であることが複数の関係者の話で明らかになった。中国国内では科学者や外国企業から、外国製ワクチンの使用も許可するよう求める声が高まっている。中国の当局者は独バイオ医薬品企業ビオンテックが開発したコロナワクチンの臨床試験データを精査しており、今後10週間以内に国内での配布を許可する予定だという。政府関係者や保健当局者との私的な会話からこうしたスケジュールを知らされた人や、内部の議論を知る政府関係者から情報が得られた。中国のワクチンメーカーの大半は、自社ワクチンの接種を完了すれば、重症化するのを予防する効果は100%近いことを示す臨床データがあるとしている。ただ、中国疾病対策予防センターのトップなど中国の公衆衛生専門家の一部は、比較的軽い症状にも高い予防効果が得られる欧米ワクチンの使用を求めている。