コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、3月度の牛丼チェーン編だ。
吉野家が売上高10%減
コロナ下経営での「ある課題」と反撃策とは?
牛丼チェーンの主要3社が発表した3月度の月次業績データは、以下の結果となった。
吉野家(吉野家ホールディングス〈HD〉)の既存店売上高は前年同月比89.5%(10.5%減)、すき家(ゼンショーHD)は同104.6%(4.6%増)、松屋(松屋フーズHD)は同91.6%(8.4%減)だった。
今回の結果を踏まえて、次ページでは吉野家HDの社長がインタビュー記事で明かしていた新型コロナウイルス対応における「ある課題」と、それを受けた反撃策について見ていきたい。