K字決算#09
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新型コロナウイルスに関連する倒産が全国で1300件を超えた。とりわけ2021年3月は180件を超え、単月で最も多い水準になっている。なぜここにきてコロナ倒産が急増しているのか。特集『戦慄のK字決算』(全17回)の#9では、コロナ倒産の最新動向を追った。(ダイヤモンド編集部副編集長 大矢博之)

「コロナ倒産」が1300件を突破
21年3月は180件を超え過去最多

「2020年12月以降、コロナ倒産が急増している」――。

 こう指摘するのは、帝国データバンク情報部の阿部成伸課長だ。同社によれば、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた倒産は1300件を超えた。特に21年3月は181件と、これまでの月別で最多を記録したのだ(4月15日時点)。

 新型コロナウイルスが猛威を振るった20年、倒産件数の全体は7809件で前年から6.5%減り、2000年以降では2番目の低水準だった。これには大きく二つの要因がある。

 一つ目は、1度目の緊急事態宣言のさなかに、倒産などの法的手続きを担う裁判所や弁護士事務所が業務を縮小し、倒産手続きそのものが進まなかったからだ。20年5月の倒産件数は288件で、同社が統計を取り始めた1964年以降、5月の数字としては過去最少となった

 もう一つは、休業支援金などの補助金や緊急融資などの支援策が実行され、多くの企業が延命したからだ。

 ではなぜ、ここにきてコロナ倒産が急増しているのか。