米ロサンゼルス郡では今年初め、病院は満室、レストランには客の姿もなく、1日に報告される新型コロナウイルス感染者数は米国の他の郡の3倍だった。同郡は現在、全米で人口の多い上位10郡の中で、人口当たり感染率が最も低い郡の一つとなっている。レストランは客でにぎわい、病床には空きがある。ワクチン接種率が全米平均を下回っているにもかかわらず、コロナ下で最大とも言える好転が起きた。研究者はその理由を調査している。過去の感染拡大で住民の免疫水準が高まっている可能性や、カリフォルニア州でよく見られる変異ウイルスがより感染力の高い変異ウイルスを抑制している説などが挙がっている。米国全体の感染者数は過去数カ月で減少しているが、カリフォルニア州はその先頭に立っている。米疾病対策センター(CDC)によると、同州の人口当たり感染率は米国本土で最も低い。これは主に、カリフォルニア州の人口4000万人の4分の1が住むロサンゼルス郡のおかげだ。
ロサンゼルスの感染率、最悪から劇的好転なぜ
カリフォルニア型の変異ウイルスが、より危険性が高い英国型を抑制している可能性も
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