ジョー・バイデン米大統領は22日、気候変動に関する首脳会談(サミット)で米国が温暖化ガスの排出量を2030年までに05年比で半減すると約束した。これは中国の習近平国家主席を感心させようとしたのだろうか。この目標の達成には、習氏の5カ年計画の一つに見られるような、政府による経済に対する新たな包括的統制が必要になる。バイデン氏は今、中央経済計画の10カ年計画版を掲げている。バイデン氏がオンラインで主催したサミットは、中国をはじめとする新興国により大胆な排出削減目標を立てさせることが狙いだった。米国が世界の二酸化炭素(CO2)排出量に占める割合は15%に満たないとバイデン氏は首脳陣に語った。欧米では発電用の石炭が天然ガスや再生可能エネルギーに取って代わられたことで、CO2排出量は2005年以降減少している。
【社説】バイデン氏の10カ年気候変動対策
行き過ぎた排出削減目標で米国民を拘束
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