Double Income(夫婦2人の収入)、No Kids(子どもがいない)の頭文字を取った言葉「DINKs(ディンクス)」。子どもを作らない選択をした共働きの夫婦のこと。しかし、一口にDINKsといっても、その選択をした理由は夫婦それぞれであるし、どのような生活を送っているかも夫婦によって違う。令和のDINKsのスタイルを探る。今回はシリーズ13回目。(フリーライター ふくだりょうこ)
付き合いは学生の頃から
「夫のことは大好き」
今回、お話を聞いたのはサキさん(仮名)32歳。サキさんはフリーのライター、同い年の夫のハヤトさん(仮名)は社労士として働いている。現在、結婚して4年半だ。
「大学の同級生なんですけど、その頃は友人関係で。卒業してからも良い友人、親友みたいな存在でした」
何でも話ができる異性の友達。その関係が変化したのは26歳の時だった。
「当時、付き合っていた人にフラれて、そのことを飲みながら彼に愚痴っていたんです。誰かいい人紹介してよ、って言ったら、『え、なら俺でいいじゃん』って。びっくりしましたね」
実は、大学生の時に2~3カ月ほど付き合っていたことがあったというおふたり。でも、その時はうまくいかず別れてしまった。当時は、ハヤトさんよりも、サキさんの気持ちのほうが大きかったという。
「もう私としては恋愛対象とは思えてなかったんですけど、改めて考えてみるとやっぱりいい人だな、と。大事にしてくれるんだろうな、というのも、それまでの付き合いの中で分かっていましたし。それでだんだん恋愛のほうへと気持ちが変化していきました」
その後、27歳の時に結婚。学生時代の短い付き合いのあと、それぞれ何人かと交際はしたが、最終的に結ばれることになったのは、不思議な縁ともいえるのかもしれない。