米ニューヨーク州議会は今年、新型コロナウイルスの流行初期にアンドリュー・クオモ知事(民主党)に付与した緊急権限を制限する法案を可決した。だが、クオモ氏が4月にバーやレストランの営業時間制限措置を延長したことを受け、共和党議員らは改正法の限界が示されたと述べた。  改正法が制定されたのは3月で、クオモ氏は当時、元部下など複数の女性に対するセクハラ疑惑への対応に追われていたほか、連邦検察から高齢者施設での新型コロナウイルス感染者に関する州方針についての資料提出も求められていた。  州議会は昨年3月、クオモ氏に対し、災害対応で必要な指示を単独で下すことができる権限を付与した。