最初に投資したのは
海運会社と自動車部品メーカー

私はもともと愛知県に住んでいたので、地元の有力企業を応援しようとトヨタ自動車の株を買うことも考えましたが、任天堂と同じようにトヨタ株も40万円では資金的に買うことができませんでした。

そこで自分なりに考えて目をつけたのが、海運株でした。

その頃の海運株は1株100~200円という銘柄が多く、1000株でも10万~20万円で買えました。

海運株に目をつけたのは、「日本は島国だから、モノを輸入するにも輸出するにも船がいる。

トヨタだって、つくった商品を海外で販売するには船が欠かせない。日本経済がこれからも伸びるなら、海運株も上がるはずだ」というシンプルな理由でした。

海運株で最初に選んだのは、「日之出汽船」という海運会社(のちに日本郵船の100%子会社)。

相場全体の好調とビギナーズラックもあってか、なんと買った翌日にストップ高となったのです。

次に選んだのは、「日本発条」という自動車のバネの会社でした。

トヨタ自動車の株は買えませんでしたが、トヨタに部品を納めている会社の株なら買えるかもしれない。

そう思って探し出したのが、日本発条でした。