史上有数のヒットを誇るビデオゲーム「フォートナイト」を開発した米エピック・ゲームズのティム・スウィーニー最高経営責任者(CEO)は、アップルを自らの将来の夢を脅かす存在とみなすようになっていった。そこでスウィーニー氏は闘うことを決め、その世界最大の企業との争いに「プロジェクト・リバティー(解放)」というコード名を付けた。これはフォートナイトを軸に「帝国」を築いた男の大胆な一手だった。フォートナイトはアニメチックなキャラクターが登場する複数でプレー可能な射撃ゲームで、世界中のティーンに支持され、一大現象となった。スウィーニー氏は、大勢の熱心な若いファンがフォートナイトを活気あふれるソーシャルネットワークへと変貌させ、自らが思い描く「メタバース」を実現するという野望を抱いていた。メタバースとは共有型の仮想世界のことで、人々はいつかそこで生活をしたり、仕事をしたり、交流をしたりするようになる可能性もある。
エピックCEO、アップルにいかに「戦闘」仕掛けたか
自らの野望を阻止する存在とみなし、大胆な一手に
有料会員限定
あなたにおすすめ