死後4日をすぎると、腐敗が顕著になってくるため、早めに見つけてあげることは大事です。

 別の角度から言うと、一人暮らしの親がいる方は、3日に一度くらいは電話をして、元気かどうかを確認しておいたほうがいいということになるかもしれません。

 在宅医療に携わっている医師の先生の中には、孤独死について「むしろ理想的」と言う方もいます。

 自分の家で自分らしく生ききり、逝けるのが“魅力”のようです。

 なかには孤独死を恐れる方もいるかもしれませんが、一人が不安な人は施設や病院に入ればいいわけで、家に残っている時点で本人がそれを望んでいるのだという見方もできると思います。

 現実的には経済的な問題も考慮しないといけないのでしょうが、少なくとも孤独死自体はけっして悪いことではないと考えます。

 透析をしている入院患者さんが、ある日、もう透析はいいと言いだしました。

「自分にそれほど時間が残されていないのは自分でもわかっている。だから家に帰りたい」

 独り暮らしだったその方は、強引に押し切って退院してしまいました。

 透析が必要な方が透析をやめると、だいたい2週間くらいで亡くなってしまいます。ですから、訪問看護師が毎日のように様子を見に行っていました。

 すると、その方は……。