日本の教育市場のポテンシャル
星:予算4000億円はすごいですよね。2020年コロナ前の試算では、世界の教育マーケット規模が800兆円、そのうちの2%の16兆円ほどが、デジタルラーニング、オンライン教育などの額でした。4000億円はその3~4%に当たりますよね。数年かけるにしても、その予算を日本だけでも拠出するのは、かなり大規模ですよね。
松田:また、コロナ禍で多くの日本人が学ぶ側として、オンライン教育に触れたことも大きいと思います。
以前は、「リアル教育」対「オンライン教育」という構図で、最初からオンライン教育を敵視している教育者、家庭もありました。
しかし、今はみんなが、オンラインでも関係性を構築できる、意見交換できる、移動時間がなくなったことによる利便性向上など、オンラインの長所を体験できたのは大きいです。
予算がついて、みんなの興味が向き始めている中、マーケットができ始め、一旗上げようと頑張っている起業家がいるのは素晴らしいことです。
起業家のみならず、新しい学校を作る動き、子どもたちと寄り添ってITを土台に教育をしようとする学校長、教育長レベルでも同じです。
優秀な人材が集まるマーケットになれば、起業家、教育界のリーダーが育地、教育界全体がさらに発展していきます。
ギガスクール構想を現実化していくのは簡単ではありませんが、学校単位、自治体単位で、うまく波に乗って行く形、人はあります。これらは希望として捉えられること。
うまくいっている学校や自治体にどんどん注目を集めていく仕組みを作っていくことも、今後は重要になるでしょう。