弱気相場(ベアマーケット)は絶滅したわけではない。テディベアに進化しただけだ。一部の投資家はこう信じているようだ――でも、誰が彼らを責められようか? 株式市場はこれまで、弱気相場入りから前回つけた最高値に戻すまで何年も、時には数十年かかった。しかしながら、昨年の34%の大暴落から、株式市場はわずか126営業日で最高値の水準に持ち直している。2009年初頭に発生した一時的な急落から100日で戻した例外を除くと、これは最高値回復までの最短記録だ。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、過去90年にS&P500種指数が少なくとも20%下落した(弱気相場は通常こう定義される)回数は26回だ。前回の最高値まで戻るのに要する期間は普通3年程度で、それより長いことも多い。
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弱気相場の恐怖を失えば慢心を呼び、それが新たなリスクに
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