対面の面接でも緊張してしまうのに、ウェブ面接では相手にどのように伝わるのかわからないので一層不安になりますよね。その不安を解消するには、オンラインに適した手法を身につけるしかありません。『【完全攻略】オンライン・WEB面接』を上梓した中園久美子氏にウェブ面接での注意点をうかがいました。

面接で大きい声を出してはいけない! オンラインに適した話し方があるPhoto: Adobe Stock

聞きやすい声と
話し方を身につける

 みなさんは、面接の場で「声が大きい人は有利だ」と思ってはいませんか? あるいは、「声が大きい人は元気そうだ」と勘違いしていないでしょうか。

 確かに、声の大きい人は元気そうだと思われるかもしれませんが、それが面接の場で有利になるとは限りません。

 声の大きさや話し方でもっとも有利な人は、「相手にとって聞き取りやすい声」です。

 やみくもに声が大きいだけの人は、周囲への配慮が足りない人だと思われてしまいます。そもそもウェブ面接では、大きい声は音が割れてノイズが発生してしまいます。

 それでは、相手が聞き取りやすい声や話し方には、いったいどんな要素が必要なのでしょうか。

 ひとつに、もともと持っている自分の声のトーンがあるかもしれませんね。通りやすい声、響きやすい声、艶のある声はそれだけで得をしている感じがします。

 とはいえ、せっかくの美声でも、それをうまく活用しなければ宝の持ち腐れです。そのためにも、声の出し方、大きさ、話のスピードや抑揚などを身につけるトレーニングが必要になります。アナウンサーも生まれたときから上手に話せているわけではありません。

 企業から採用されるためには、当然、トレーニングは必須です。