世界でなお猛威を振るう新型コロナウイルスの「震源地」が、ここにきて低中所得国へとシフトしたことが鮮明となっている。死者数は前年の水準を早々に超えることが濃厚な情勢だ。  英オックスフォード大学がまとめた公式データによると、今年に入ってコロナ感染による世界全体の死者数は140万人を超えた。  世界の死者数は1日当たり約1万3000人のペースで増えており、2020年の死者数である180万人を数週間以内にも突破する勢いだ。コロナ感染の診断や死因の特定が徹底されていない状況を踏まえると、実態はこれ以上にひどいことがほぼ確実だと専門家らは話している。