テレビやYouTubeで圧倒的な人気を集める、ひろゆき氏。
16万部を突破したベストセラー『1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、いかに彼が今の立ち位置を築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、さらにひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。
ひろゆき氏に「お金の話」を聞いてみた
――ひろゆきさんの話を聞いていると、「たくさんお金を持ってるから言えるんじゃないか!」みたいな反論って来ませんか?
ひろゆき氏:ありますね。でも、お金がなかった学生時代も、お金がある今も、考え方とか生活がそんなに変わらないんですよね。
お金があったときのシミュレーションみたいなものをして、いざお金持っても、そのシミュレーションとあまり変わらなかった。
――普通の人は、お金を持つと生活が変わると思うんですけどね。
ひろゆき氏:多少は変わっていますよ。将来の不安というか、「来月の家賃をどう払おうかな」とか「明日、何を食べようかな」とか、そういう不安はたしかになくなりましたよね。
学生時代にお金がなくても普通に暮らせていたし、別にお金がないままでも特に困らないだろうなというのがわかってる状態ですからね。その状態から変わってないだけです。
――家計簿とかをつけたことありますか?
ひろゆき氏:ないですね。家計簿をつける理由がまったくわからないんですよね。家計簿をつけても、別に使えるお金の額が増えるわけじゃないじゃないですか。
無駄遣いかどうかって、買う瞬間にわかると思うんですよ。「これ買わなくてもいいよね」「これ衝動買いだな」っていうのが。家計簿をつけたほうがお金の節約や管理がきちんとできるというのは幻想ですよね。
そんな幻想を抱くより、衝動買いの瞬間にどう対処するかを考えたほうがいいですよ。現金を持たないとか、クレジットカードは解約するとか。その根本から変えないとたぶんダメでしょうね。
――金銭感覚を変えるのに、他に何かできることはありますかね?
ひろゆき氏:収入が低い人の生活をちゃんと見ることですかね。今だと海外旅行はなかなかできないですけど、日本よりもっと貧しい国に行ってみるのがおすすめです。
そこの国の人たちって、別に生活に困ってるかっていうと、そんなに困っていなくて、楽しそうに暮らしているんですよ。食事も工夫したり、お金を使わずに遊びを見つけたりしていますよね。それをちゃんと見ておくべきですよ。
――どういう国を見てきました?
ひろゆき氏:東南アジアが多いですかね。あと、沖縄とかの南の島で働いてないおっちゃんとかも、平日の昼間からボーッと楽しそうに暮らしてるじゃないですか。そういう人をたくさん見たり、話を聞いたりすると、都会でお金の不安を抱えているのなんてバカらしくなると思いますけどね。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、16万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。