マイナンバーカードの交付率(2021年5月1日現在)出所:総務省「マイナンバーカード交付状況(令和3年5月1日現在)」

マイナンバーカードの交付率
(2021年5月1日現在)

 なかなか普及しないと批判されていたマイナンバーカードだが、ここへきて急激に交付率が伸びている。5月1日現在の交付率は30.0%と大台に達し、1年前と比較すると10ポイント以上の伸びだ。さらに、申請ベースでは3月末時点で全人口の約36%になり、赤ちゃんからお年寄りまで3人に1人がマイナンバーカードを保有することになる。

 急激な伸びの背景として、総務省がQRコード付き申請書を送り始めたことや、ポイントが還元されるマイナポイント事業が功を奏したようだ。政府は、2022年度末までに全ての国民がカードを保有することを目標としている。目標達成には程遠いという見方があるものの、3人に1人がカードを保有してそのメリットを実感すれば、おのずと周囲に広がっていく。番号を見られたら怖いという誤解もなくなるだろう。