――筆者のジョン・ボルトン氏は「ジョン・ボルトン回顧録 トランプ大統領との453日」の著者。2005~06年に米国連大使、2018~19年に米大統領補佐官(国家安全保障担当)を務めた ***  首脳会談後の共同声明の長さが同盟の強固さの指標となるなら、米韓の結び付きは極めて強固だと言えるだろう。しかし、バイデン政権が誕生してから初めて訪米した文在寅大統領とジョー・バイデン大統領との21日の会談は、ほとんど中身がなかった。気候変動や新型コロナウイルスといった内政の優先課題によって国際戦略は脇に追いやられた形だ。