中国の不動産開発大手、大連万達集団(ワンダ・グループ)のハリウッドの冒険はついに、満足のいく幕引きを迎えた。最後に驚きの展開があったおかげだ。万達は保有していた米映画館チェーン大手AMCエンターテインメント・ホールディングスの株式ほぼ全てを売却した。当局への21日の届け出で明らかになった。万達を代表していたAMCの取締役2人も退任する。9年続いた関係に終止符が打たれても、万達が涙を流すことはなさそうだ。熱狂的なオンライントレーダーが小型株の価格を押し上げるという、ミーム(はやりネタ)株を取り巻く現象でAMC株は今年に入り急伸し、万達は予想外の大きな利益を得た(ミーム株で最も話題になったのは米ゲームソフト小売り大手ゲームストップだ)。