殺鶏嚇猴(ニワトリを殺してサルを脅す=一罰百戒)とは、1人を罰して多くの者をおびえさせるという意味の中国の有名なことわざだ。中国はオーストラリアをニワトリのように扱っており、その最新例が今週スパイ容疑で裁判にかけられる楊恒均(ヤン・ヘンジュン)氏だ。  オーストラリアは2018年に、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)とZTEを5G(第5世代通信規格)携帯機器ネットワークから排除したことで中国の怒りを買った。オーストラリア国籍を持つ作家の楊氏は不運なことに、その決定の数カ月後に中国を旅行した。