中国の次世代の大型ハイテク株が逆風にさらされている。生活関連サイト運営大手の美団や電子商取引サイト大手の拼多多(ピンドゥオドゥオ)、モバイル短編動画アプリを手掛ける快手科技(クワイショウ・テクノロジー)は、今年の高値からの下げ幅が3割以上に達している。こうした新進気鋭のハイテク銘柄は市場心理の変化にとりわけ影響されやすく、インターネットサービス大手のテンセントホールディングスや電子商取引大手アリババグループのような既存の競合より大幅に下げている。株価バリュエーションが控え目な「オールドエコノミー」企業に対する投資意欲が盛り返す中、他国のハイテク株と同様に中国の新興企業も売りにさらされてきた。米国などが新型コロナウイルス禍から回復するにつれ、オールドエコノミー株は好調なパフォーマンスを示す公算が大きい。中国企業はさらに、アリババなど大手企業を含むハイテクセクターに対する政府の締め付けにも痛めつけられている。
中国の次世代テク銘柄に強まる逆風、市場の潮目が変化
美団やピンドゥオドゥオは高値から3割超安、景気循環株に資金移す動き
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