――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  足元で米連邦準備制度理事会(FRB)のファシリティー利用が跳ね上がったことは、金融システムがいかに異例の状況にあるかを改めて想起させる。だが、銀行株の投資家にとっては、必ずしも悪い兆候ではなさそうだ。  FRBは最近、翌日物リバースレポオペで金融システムから大量の資金を吸い上げている。27日実施分のオペでは、取引額が過去最高の4850億ドル(約53兆2600億円)に上った。リバースレポは、FRBが将来買い戻すことを条件に証券を売却し、カウンターパーティーから現金を受け取る仕組みだ。