情報を遮断し、自分と向き合う時間をつくろう

──では、不安をうまくコントロールするには、どうしたらいいでしょうか?

SHOCK EYE「安心」と「不安」って対立するものではなくて、共存できるものだ、と考えてみてほしいです。

 僕たちはどこかで折り合いをつけて、不安と共存しながら生きていかなくちゃならない。なので、過度な「不安探し」をやめることです。「ある安心」は数えても、「ない不安」は数えないようにします

 身の回りを見渡せば、「安心」できるものってたくさんあるはず。「日本に住んでいる」「銃社会じゃない」「毎日満足に好きなものを食べられる」など。

 それなのに、「ない不安」にばかり目がいってしまうのは、先ほどもお伝えしたように、情報が多すぎるからでしょうね。

 僕自身は、「世の中の情報に敏感になってしまうのは仕方がない」といったん諦めて、なるべく情報を制限するようにしています。

──物理的に遮断する、ということでしょうか?

SHOCK EYE:僕の場合、情報を制限する時間を決めています。たとえば、週1回は必ず神社に行くようにしていますが、朝からひとりで出かけていったら、夕方までは戻りません。そのあいだはスマホもほとんど見ないし、自然のなかでハイキングしたり、静かな境内で心を整えたり……。写真に収める被写体を探しながら、ただ黙々と無心になって歩く。そういう、自分と向き合う時間に没頭します。

 いまは、とことん効率化が重視される時代です。めまぐるしく時代の流れは変わっていて、生産性を上げていこう、とみんなが考えている。そういう忙しい日常のなかでこそ、あえて情報を遮断して、「いまこの瞬間」に夢中になること。自分ひとりで過ごす時間をつくるのが大事なんじゃないかと思うんです。

負の連鎖を断ち、強運になるために必要な3つのこと

強運思考に切り替えるために必要なこと

──「自分は不幸だ」とネガティブにとらえてしまう思考のクセを治して、強運思考を身につけるのは、簡単なことではないと思うんです。

SHOCK EYE:うん、簡単ではないです。時間はかかると思います。

──自分とじっくり向き合う時間をつくるのは大前提として、「身近なところでは、まず、この行動から実践してみるといいよ」というものはありますか?

SHOCK EYE:僕がおすすめしたいのは、不安を書き出すこと。「〇〇が不安だ」という気持ちを全部言語化して書き出すんです。そして、その不安を目で見てどう改善していくのか、自分なりの計画を立ててみる。はじめのうちは、ぼんやりとした予定でいいです。

 ひととおり洗い出せたら、次は本屋さんに行ってみてください。不安解決のためのヒントになりそうな本を探すといいですよ。

 最後に、不安をシェアすること。友達や知り合いに、自分の不安を聞いてもらい、思いきって相談してみたら、アドバイスをもらえるかもしれない。それと同時に、「いま自分はこういう不安があるんだけど、こうやって解決していこうと思ってるんだよね」と、宣言したほうがいいです。

 みんなの前で約束すれば、それを守るために必死に行動するようになる。それに、頑張りが伝わって周りが助けてくれるかもしれないですからね。

──なるほど! ある意味、行動せざるをえない状況に自分を追い込むわけですね。

SHOCK EYE: 要するに、「行動する」ことがいちばん大切なんです。一歩でも半歩でも一ミリでもいいから、前に進む。みんな「いますぐに解決できるスゴい裏技」みたいなものを求めたがるんだけど、あったら僕が教えてほしいくらいです。

 頭でいくら考えても何も起きません。ただ不安が増幅するだけです。だって、人間は「不安さがし」をしたいんだもの。「俺は不安だ」っていう証拠をとりたい。行動せずにぐるぐると「自分はどうせネガティブだから」と考えているだけでは、運は巡ってきません。

 だから、書き出して、行動して、宣言して、負の連鎖を止めましょう。そうやって行動し続けていれば、おのずと運が味方してくれるようになるはずです。

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