仕事で大失敗した、上司に怒られてばかりでストレスが溜まる、やりたいことが見つからない……。何をやってもうまくいかず、絶不調だ。はたして、人生の「どん底」から脱却し、つらい状況を大逆転させるにはどうしたらよいのだろう。
人気占い師のゲッターズ飯田さんから「歩くパワースポット」と呼ばれた最強の運を持つ、湘南乃風・SHOCK EYEさん。そんな彼の「運の磨き方」をまとめた『SHOCK EYEの強運思考』がいま、話題を呼んでいる。今回は、本書の発売を記念して特別インタビューを実施。「運は考え方で強くなる」というSHOCK EYEさんに、人生の「どん底」から抜け出し、運気を上げるための思考法について聞いた。(取材・構成/川代紗生、撮影/疋田千里、撮影協力:穏田神社)

「人生のどん底」から脱出できるたった1つの運気アップ法

大逆転できたものは、簡単に大逆転されてしまう

──今回の本、ほんとうに刺さる言葉ばかりで、赤線だらけになってしまいまして……。占い師のゲッターズ飯田さんから「今まで占った数万人の中で、1、2を争う強運の持ち主」と言われるのも納得です。SHOCK EYEさんの強運の源は、考え方にあったのでしょうか。

SHOCK EYE:ありがとうございます。ただ、「強運」と言われてはいますが、僕自身、いいことばかりの人生だったのかというと、そういうわけではありませんでした。

 高校を退学したり、湘南乃風としてデビューしたあとはレゲエシーンからバッシングを浴びたりと、挫折も実はたくさん経験しているんです。

──「運を強くしたい!」と思う人のなかには、いま仕事や恋愛、プライベートで、望ましくない状況が続いてしまっている、という人もいると思います。そういったつらい状況を大逆転させるには、どんな考え方が必要でしょうか。

SHOCK EYE:まず、「大逆転させよう」とは考えずに、僕なら別の考え方をします。やっぱり、大逆転できたものは、同じように簡単に大逆転されてしまうものなので。

 たとえば、株価が一気に跳ね上がったと思ったら、またすぐにガクンと下がってしまったとか、よくありますよね。「大逆転する」って聞こえはいいけど、逆に「一気に大逆転される」リスクもはらんでいる気がします。

 そもそも、「大逆転しよう」という考え方ではなく、「積み上げていく」という考え方を心がけています。

 しっかりと地固めをして着実に積み上げたものは、簡単に落ちにくいものです。万が一、落ちるときが来たとしても、もう一度盛り返すくらいの猶予はつくれますしね。

「人生のどん底」から脱出できるたった1つの運気アップ法湘南乃風 SHOCK EYE
1976年神奈川県生まれ。RED RICE、若旦那、HAN-KUNと共に「湘南乃風」を結成。ヒット曲「純恋歌」「睡蓮花」は幅広い世代で歌い継がれている。プロデューサーとしても、ハロー!プロジェクト、ジャニーズWEST、YouTuberのフィッシャーズなどへの楽曲提供を行う。近年では、インスタグラム上で会員限定のコンテンツ「Shrinegram」を運営するなど、音楽以外でも幅広い活動を行っている。著書に『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている小さな習慣』『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている運気アップの習慣』(共に講談社)がある。

「準備」に勝るものはない

──「大逆転」を狙うのはリスクがあるんですね……。

SHOCK EYE:もちろん、ポンッと一気に抜けるような、ブレイクスルーのチャンスが巡ってくることもあるかもしれない。でも、そういうタイミングって、自分でコントロールできるものではないですよね。

 サッカーの本田圭佑選手も、いまでこそ一流プレイヤーとして活躍していますが、これまでに積み上げてきた経験があってこそ。ものすごいフリーキックを決めた試合がありましたが、あれも運がいいだけで成功したんじゃないはず。いつチャンスが来てもいいように、日々鍛錬しているからこそ成し遂げられたんじゃないかと思います。

 最初の質問に対する僕の考えはシンプルで、「確実に大逆転できる成功法則はない」。僕たちにできるのは、いざボールが巡ってきたときにシュートを決められるよう、成功確率を上げるための「準備」「努力」とも言いますね。これしかないと僕は思っています。